趣味と推し活に励みます。

映画/読書/カフェ/散歩/お笑い がすきです。

今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

喫茶ドードーシリーズ

 

本屋さんでたまたま出会ったこちらの2冊。

 

 

もともと喫茶店やカフェが好きな私は、まず表紙で「おっ!」思いまして。

さらに帯の「毎日がんばるあなたをいたわるメニュー、あります。」
という文に惹かれて、思わず手に取りました。

1話ごとにひとりの人物に焦点を当ててストーリーが進んできます。その人物が、たまたま見つけた喫茶ドードーで優しいメニューに出会い、休むことで自分の答えを見つけていくというお話です。


喫茶ドードーの店主、通称そろりさんのシーンが、まるで絵本の読んでいるような文章でした。その文章から、そろりさんの優しくほんわかした雰囲気が感じ取られてすごく好きでした。


私のお気に入りの話は、”今宵も喫茶ドードーのキッチンで。”の第四話「森のおとしものと森のおくりもの」です。

美容師である主人公が、理不尽なクレームや感染対策でのもやもやを感じているところに、たまたま出会った喫茶ドードーと出会うというもの。

主人公が感じているもやもやが、考え方や発想の転換で解決の糸口になっていく、というのがなるほどな、と思いました。

たとえば感染対策で自粛していた、お客様へのコーヒーの提供や雑誌や本の貸し出し(代わりにタブレットで雑誌を読んでもらっている)。
来店されたお客様には、
「えー、コーヒーいただけないの?」とか
「雑誌はタブレットじゃなく紙じゃないと読んだ気がしない」などと言われてしまい、なんとなくもやもやを感じてしまいます。

そんなもやもやを、
コーヒーはカップではなく蓋付きの紙コップで提供する、雑誌や本はビニールカバーを付けさっと除菌できるようにする、などで解決することができました。

私も働いていると、小さなことでもふと不満に思ったり、もやもやすることがあります。でも実はそういうことでも、考え方を変えてみれば解決することができるのかもしれない。
人生のヒントを貰った気がして、少し気持ちも楽になりました。

ページ数も多くなく、難しい言葉も使われていないので
本好きな方はもちろん、普段あまり本を読まないという方でも読みやすい作品だと思います。